中学・高校生のための留学選択とは

海外の教室で授業を受ける学生の後ろ姿。留学スタイルを考える記事用イメージ

最近では、中学生や高校生のうちに海外での生活を体験させたいと願うご家庭が増えています。しかし、「どのような留学スタイルが自分の子どもに合っているのか」を見極めることは簡単ではありません。私も長年教育の現場に関わってきた中で、数多くの留学を目指す生徒や保護者の方の相談に乗ってきました。今回は、「中学・高校生の留学」について、主に以下の3つのタイプに分けて整理してみたいと思います。

① 学校のカリキュラムとしての短期現地校留学

私立中学や高校の中には、学校のプログラムの一環として、数ヶ月〜1年未満の短期留学を実施しているところがあります。このタイプの留学では、現地の学校(英語圏)に一定期間入学し、ネイティブの生徒たちと同じ授業を受けることになります。

ここで注意したいのは、学校の先生方は基本的に「留学生向け」に授業を調整することはありません。つまり、英語力が不十分なまま現地校に入ってしまうと、「授業についていけない」「自信を失う」「クラスで孤立する」といった問題に直面する可能性があります。メリットとしては、学校同士の提携がある場合が多く、帰国後も留学期間を「在籍扱い」として認めてもらえるため、学業の中断というリスクは少ないということです。

② 語学学校への短期留学(休暇中・休学中)

一方、語学学校への留学は、夏休みや春休みなどの学校の長期休暇中に行われることが多いです。あるいは、在籍中の学校と相談のうえ、一時的に休学して語学留学を行うケースもあります。

語学学校には世界中から英語を「外国語」として学ぶ学生たちが集まっており、年齢も多様。授業は英語力に応じてレベル分けされているため、自分に合ったクラスで英語だけに集中して無理なく学ぶことができます。ネイティブと同じ授業を受ける現地校留学に比べると、授業内容もわかりやすく、先生方のサポートも厚いのが特徴です。

「現地校で失敗したらどうしよう」と不安を感じるご家庭にとって、まずは語学学校から体験するというステップは非常に有効です。期間も1週間から選べるため、「短期間で安全に海外生活を体験してみたい」というご希望にもぴったりです。

③ 現地校への個人留学(転入・編入)

最近では、日本の高校を退学して(中学校をやめて)現地校へ入学する生徒も増えてきました。本人が「本格的に海外で学びたい」「将来は海外の大学を目指したい」といった明確な目標を持っている場合、正規留学は大きなチャンスとなります。

しかし、このタイプの留学は留学期間も長いため、様々なリスクも伴います。学校の方針や先生と合わなかったり、授業内容についていけなくての挫折、ホームステイ先との相性が合わず、転校を余儀なくされるということもあります。英語力の壁にぶつかって、精神的に疲れ果ててしまい、途中で帰国したくても、学校を中退してきたので受け皿としての学校がないという心配もあります。

そのため正規留学を選ぶ際は、現地の生活環境や学校についての事前の十分な情報収集が欠かせません。可能であれば、現地の知人や留学エージェントに相談したり、現地校の体験入学をしてから判断することをおすすめします。

留学の形にはさまざまな選択肢がありますが、どれがベストかは一概に言えません。「本人の英語力」「性格」「将来の目標」「保護者のサポート体制」など、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。

もし、現在留学を検討している方がいらっしゃれば、まずは「試してみる」ことをおすすめします。夏休みの語学留学でも十分に価値ある体験になりますし、そこから新たな目標が生まれることもあります。

海外で過ごす時間は、英語力の向上だけでなく、「視野を広げる」体験として、人生に深い影響を与えることもあるのです。

「後悔しない留学」を実現するためには、事前の英語学習が不可欠です。現地の生活や授業を最大限に楽しむために、今からオンライン英語レッスンで実用的な英語力を身につけませんか?詳しくはこちらをご覧ください。

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