忙しい大人でも英語は学べる。だけど、コツが必要です
英語を学び直したい、あるいはゼロから始めたいと考える大人は多いものの、現実にはなかなか続かないという悩みを抱える人も少なくありません。
仕事、家事、子育て、学校行事、親の介護、ご近所づきあい――大人の生活は本当に忙しいものです。週に1回の英会話レッスンでさえ、急な予定が入って通えなかったり、数回休むうちに習っていた内容を忘れてしまったり。語学は「覚えるよりも忘れるほうが早い」ため、継続がとても大切です。
そこで今回は、英語学習に悩む大人の方に向けて、「大人が英語を身につけるために本当に大切な10のアドバイス」をお届けします。内容はすべて、英語を本気で身につけたい方にこそ知っていただきたいポイントです。
1. お金を払ってでも、良い先生を探そう
公民館などの安価なレッスンは、気軽に始めやすい一方で、「行かなくてもいい理由」になりがちです。そういった場は、先生側も「大人の趣味」と捉えて、指導がゆるくなりやすい傾向があります。
大切なのは、責任感を持って教えてくれる先生と出会うことです。自己投資と考えて、質の高いレッスンを受けましょう。
2. 宿題を出してくれる、厳しめの先生を選びましょう
週に1回か2回のレッスンだけでは、英語力はなかなか伸びません。若い学生でさえそれでは足りないのですから、毎日英語に取り組むような仕組みが必要です。
日々のタスクや宿題を出してくれる先生を選ぶと、自宅でも勉強する習慣が自然と身につきます。
3. 近い目標を作りましょう
漠然と勉強するのではなく、手に届きそうな目標を設定しましょう。「流暢に話せるように」や「英検２級合格」など、ハードルを上げすぎると途中で心が折れてしまいます。目標はあくまで「手が届きそうなもの」に設定するのがコツです。
たとえば「3ヶ月後にホームステイを受け入れるから、日常会話を学びたい」や「半年後の海外旅行に向けて簡単なやりとりをマスターしたい」など、具体的なゴールがあると継続しやすくなります。
4. 一緒にがんばる仲間を作りましょう
大人は忙しいのが当たり前ですが、「忙しいからできない」を休む口実にしがちです。仲間と一緒に学べば、レッスンに行くモチベーションも上がります。特に、旅行に行く友達と一緒にレッスンを受けるのはおすすめです。できれば、レッスンのない日にも集まって復習できるようなグループが作れると、効果は抜群です。
5. 文明の利器に頼りましょう
現代には、アプリやオンライン教材など、便利な学習ツールが揃っています。AIを活用した教材は、自分の間違いや苦手分野を記録してくれるので、効率的な学習が可能です。無料のツールも多く、慣れてしまえば操作も簡単ですから、手放せなくなります。
6. 目的達成のための計画段階でも英語を使いましょう
英語のレッスンで学んだことを、実際の生活の中で活かす工夫をしましょう。また、習ったこと以外についても興味を持って調べましょう。例えば、海外旅行を計画する際に、現地情報を英語のサイトで調べる、レストランの予約方法を英語で調べる、注文の仕方を英語で考えるなど、自主的に調べることで記憶に残ります。
英語が「ただの勉強」から「自分の生活に役立つもの」へと変わったとき、自然とモチベーションが上がります。
一緒に行く仲間と勉強すると、もっと楽しいですよ。
7. 受け身のレッスンだけでなく、無料の会話セッションなどにも積極的に参加してみましょう
英語は使ってこそ上達します。レッスンで学ぶだけでなく、オンラインの会話セッションや、外国人観光客との交流イベントなどにも積極的に参加しましょう。
自分自身が考えて発信する情報や実践の中での「失敗」は、最も記憶に残る学びになります。
8. 努力する能力を養いましょう
年齢を重ねると、「覚えが悪くなった」と感じることもあるかもしれませんが、それは当たり前のことです。「英語ができるようになる」ことにフォーカスしすぎると、覚えられない自分にがっかりし、モチベーションも下がってしまうかもしれません。だからこそ、学ぶこと自体に価値を見出し、「できないから努力する」ことを楽しむ気持ちを持つと、自然と前向きになれます。
簡単にできるようにならないからこそ、学ぶことは楽しいのです。「生涯学び続けること」を生き甲斐にすることって素晴らしいと思います。
9. 上達することだけを目標にせず、現状を維持する意識も大切です
ある程度英語ができるようになると、「もっと上達しなければ」と焦りがちです。しかし、語学は忘れるスピードも早いもの。今のレベルをキープすることも立派な目的です。
「忘れないための学習」と考えると、気持ちが楽になり、継続しやすくなります。
10. 無理のないタスクを日課にする
語学学習で最も大切なのは、毎日少しでも英語に触れることです。負担が大きいと続かないので、ハードルは低く設定しましょう。
例えば、「アプリの単語テストを5分だけする」「電車で10分だけ英語のニュースを聞く」など、無理なくできる小さなタスクを日課にしていくだけでも、モチベーションを維持し、最終的には大きな成果につながります。
私自身も、スペイン語の動詞活用を毎日5分だけ練習することを日課にしています。それだけでも、続けることで定着が格段に変わりました。
まとめ：継続が最大の英語学習法
大人の英語学習に近道はありません。しかし、「良い先生との出会い」「具体的な目標」「仲間の存在」「毎日の小さな積み重ね」など、環境を整えることで継続のハードルを下げることはできます。
英語力を伸ばすだけでなく、「学ぶこと自体を楽しむ」姿勢を持ち、焦らず一歩ずつ前に進みましょう。今日の小さな努力が、数ヶ月後、大きな成果につながります。これらのポイントを意識して試してみてください。
