【保存版】後悔しない留学の行き先選びのポイント【第7回】

誘惑の多さと物価:賢い選択が留学生活を左右する

留学先を選ぶ際、多くの人が治安や学校の評判、カリキュラムなどを重視しますが、「その街が持つ誘惑の多さ」と「それに伴う物価」は、意外と見過ごされがちです。しかし、この二つの要素は、あなたの留学生活の質、費用、そして学業への集中度にまで、計り知れないほど大きな影響を与える可能性があります。今回は、大都市と地方都市それぞれの特徴を比較しながら、留学の目的と照らし合わせて、自分に合った最適な選択をするためのヒントを詳しく解説します。

娯楽と文化の宝庫

多くの人が一度は憧れる大都市での留学。そこには、確かに圧倒的な魅力があります。大きな街には、文字通り「楽しいこと」や「欲しいもの」が溢れています。最新のファッションやトレンドが揃う大型ショッピングモールやブランドショップ、世界的なアーティストのコンサートが開催されるアリーナ、名画を鑑賞できる映画館、多種多様な演劇が上演される劇場、美術館や博物館といった文化施設など、数え上げればきりがありません。

特に、国際的な大都市であれば、世界各国の料理が楽しめるレストランが軒を連ね、日本食レストランや日本食材店も豊富に存在します。これらは、留学生活において、時には日本の味が恋しくなった時の心の拠り所となるでしょう。飽きることのない刺激的な環境は、探求心旺盛な留学生にとって、毎日が新たな発見の連続となるはずです。

大都市の裏にある「落とし穴」:誘惑と高物価の現実

しかし、この大都市の魅力は、同時に留学生活における「誘惑」として立ちはだかることがあります。

私の留学先は、大学生の街でした。そのため、生活に必要なものは歩いて行ける距離(少し遠くても自転車で簡単にアクセスできる範囲)に全て揃っていました。しかし、贅沢品やおしゃれなブティック、遊園地や大型ショッピングモール、ブランドショップ、高級デパート、コンサートホールなどの大規模な娯楽施設、そして日本食レストランや日本食料品店といったものは、車で2時間かかるような大きな街に行かないとありませんでした。

私自身は、娯楽や贅沢品の誘惑が少ないその街が、学業に専念するのにぴったりだと感じて非常に気に入っていました。しかし、全ての留学生がそうではありません。この環境に対し、「退屈だ」「遊ぶ場所がない」と感じた留学生は、すぐに大きな都市へと転校して行きました。

どちらが良いかは、留学の目的や個人の性格、ライフスタイルによって大きく異なります。このような「誘惑の多さ」も、留学先を選ぶ重要なポイントの一つとして考慮すべきでしょう。

誘惑が多い街は、遊ぶ場所や消費する機会が多い分、当然ながらお金がかかります。最新の映画を見たり、有名レストランで食事をしたり、流行のカフェに通ったり、週末にイベントに参加したりと、誘惑に身を任せていれば、あっという間に留学費用が底を尽きてしまうことになりかねません。

さらに、大都市の最大のハードルは、その物価の高さにあります。特に、住居費は地方都市と比較にならないほど高額です。安全な地域で、ある程度のセキュリティが確保された部屋を借りようとすると、ワンルームのアパートでさえ月に40〜50万円かかるという話も珍しくありません。これは、留学の予算を大きく圧迫する要因となります。

そして、2025年6月現在英語圏のどこへ行っても円安の傾向が続いています。それに加えて、海外の最低賃金は日本の倍以上に設定されていることが多く、例えばアメリカのカリフォルニア州では約3,000円、イギリスやオーストラリアでは約2,300円、ニュージーランドでは約2,000円と、時給換算で非常に高額です。このため、相対的に日本人にとっては日々の生活における物価が非常に高く感じられるでしょう。食料品、交通費、日用品に至るまで、生活全般にかかる費用が地方都市よりも大幅に高くなるため、予算に際限がない方でない限り、大都市への留学はかなりの出費になることを覚悟しなければなりません。せっかく勉強するために留学したのですから、誘惑に流されて本分を忘れ、経済的に困窮してしまうような事態は避けたいものです。

学業に集中できる静かな環境

一方で、地方都市への留学は、大都市にはない独自のメリットを提供してくれます。誘惑が少ない街は、言い換えればお金を使う場所が少ないということでもあり、結果的に留学費用を節約できるという大きなメリットがあります。娯楽施設やブランドショップが少ない分、興味が分散されることなく、学業に専念しやすい環境が整っています。静かで落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと勉強に取り組みたい留学生にとっては、まさに理想的な環境と言えるでしょう。また、週末にはピクニックをしたり、自分たちの部屋でミニパーティーを行ったりと、学生同士の距離が近くなり、お金を使わなくても仲良くなるチャンスがたくさんあるのもメリットの一つです。

また、地方都市の大学や語学学校は、大都市の学校に比べて日本人留学生の割合が少ない傾向にあるため、日本語を使う機会が減り、英語漬けの環境に身を置きやすいというメリットもあります。より実践的な英語力、特にリスニングとスピーキング能力を早く身につけたいと考える方には、非常に効果的な環境です。

リーズナブルな物価と生活コスト

地方都市は、大都市に比べて物価が全般的に低い傾向にあります。特に家賃は、大都市の半分以下に抑えられることも珍しくありません。食費や交通費、日用品なども、都市部に比べて安価で手に入るため、留学費用を大幅に節約することが可能です。限られた予算の中で、できるだけ長く留学したい、あるいは生活の質を維持したいと考える留学生にとっては、非常に現実的で魅力的な選択肢となるでしょう。

さらに、地方都市では、地域コミュニティとの繋がりが強く、温かい人々に囲まれて生活できることが多いです。アットホームな雰囲気の中で、現地の文化や習慣に触れる機会も多く、より深くその国の生活を体験できるかもしれません。地元のイベントに参加したり、地域のボランティア活動に加わったりすることで、本物の異文化交流を経験できる可能性も高まります。

どちらの選択肢にもメリットとデメリットがあり、留学に「正解」は一つではありません。自分にとって何が最も重要なのかを明確にし、留学先の誘惑の多さと物価を比較検討することが、後悔しない留学への第一歩となるでしょう。大切なのは、「なぜ留学するのか」という自身の根源的な問いを忘れずに、その目的に合致した環境を選ぶことです。経済的な負担を最小限に抑えつつ、学業に集中したいのであれば地方都市が、多角的な刺激を受けながら、自己成長を追求したいのであれば大都市が、それぞれ適していると言えます。この記事で得た情報を参考に、あなたの理想の留学生活を実現するための最善の選択をしてください。

「後悔しない留学」を実現するためには、事前の英語学習が不可欠です。現地の生活や授業を最大限に楽しむために、今からオンライン英語レッスンで実用的な英語力を身につけませんか?詳しくはこちらをご覧ください。

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